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腎不全と人工透析

『肝腎要(かんじんかなめ)』の言葉どおり、腎臓はヒトの体の中で重要な役目を持っています。
腎臓のはたらきが悪くなると、血圧が高くなり、降圧剤が効きにくくなってきます。
また、赤血球をつくるために腎臓から出るエリスロポエチンというホルモンの分泌が悪くなりますので、貧血(赤血球の減少)が起こってきます。
貧血が進行すると体動時の息切れや動機が現れます。
加えて、むくみが強くなり、レントゲン上胸水がたまったり、心不全の症状を呈したりする場合があります。

腎不全が進行してもうそろそろ人工透析の導入が間近になると、食欲不振や疲れやすさ、かゆみ、イライラ感、ふくらはぎのつりなど、様々な症状が出てきます。
なんらかの腎不全症状のため日常生活が健康的に送りがたくなり、人工透析を始めればよりよい生活を過ごせる見込みのある時点、これが人工透析導入のタイミングとなります。

人工透析は腎不全を根本から治す治療ではなく、腎臓のはたらきの一部分を肩代わりして、腎不全に付随する症状をやわらげる治療です。
そのため、食事制限や内服治療、注射治療など、様々な治療法の併用が必要です。
また慢性腎不全の場合には、残る生涯にわたり透析療法とつきあってゆかなければなりません。
根本治療としては腎移植が必要です。
腎不全治療に携わる者として、国内での移植治療がもっと広く行われてゆくことを願ってやみません。

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血液透析を受けている患者さんへ

透析

当院では透析室開設後38年目を迎え、30年を超える透析歴の患者さん方もだんだんと増えてきました。
血液透析は長年にわたって週3回通院し治療を受けるというものですから、透析患者さんと、われわれ透析室の医師や看護師・透析技士との関係は、他の医療では見られないほど濃厚かつ密接になります。もちろん患者ご本人だけでなく、そのご家族との関係もまた然りです。

現在の血液透析療法では、長期透析における種々の合併症の予防が完全ではなく、現時点の透析生活で体調が今一つと感じている患者さんや、将来的な健康不安がとなり合わせに感じられる患者さんがいらっしゃることでしょう。
そのような患者さんの思いに寄り添いながら、一緒に治療の時間を過ごし、共に年齢を重ねてゆくこと、また患者さんの危機には持てる力を振り絞って、守り、闘ってゆくこと、これが血液透析治療に携わる医療者の義務であり、また醍醐味でもあると感じています。

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